りなざう備忘録・メモ
2004年2月12日に Linux Zaurus の SL-C860 を購入しました.
この文書に、 SL-C860 関連の備忘録・メモをまとめます。 当方は、この文書の内容についての保障はしません。 ここに書かれていることを実行するときは、自己責任で行って下さい。 ただし、つっこみは歓迎いたします。 掲示板 などを御利用ください。
- インストールしたソフト
- Javaアプレットを手軽に動かす
- emacs で unicode の読み書きをする (Mar 6.2004 訂正)
インストールしたソフトたちの記録
gcc (zgcc)
GNU C コンパイラ.
qpe-embeddedkonsole-ja ワイド版
日本語 EUC,SJIS,JIS,UTF8 の入出力が可能なターミナル.
SL-C860 付属 CD-ROM に入っているターミナルでは日本語が扱えないので導入.
なお,アイコンがタコだった.なるほど.
emacs21
emacsエディタ様.ターミナル上で動いてくれる.
すご.
たぶんテキスト編集にしか使わないだろうから,
emacs21-leim1_21.2.1-20021126_arm.ipk
などの leim なパッケージはインストールしていない.
本来6パッケージをインストールしなくてはならないところ,
4パッケージしかインストールしていない.
とりあえず,日本語テキスト編集などに問題はない.
欲をいえば,UNICODE に対応させたいな.
UNICODE に対応させるための elisp パッケージ,名前忘れた.
で,とりあえずやってみました.
qpdf2
2.1.0 prerelease beta4 の qpdf2_render-freetype-2.1.0-20031208_arm.ipk
というバージョンのものをインストール.
freetype というライブラリ?を使って,きれいに表示してくれるバージョンの模様.
ファイルサイズは およそ 940 KB .
でかいので,コンパクトフラッシュカードがわにインストールをした.
libfreetype2
qpdf2 のインストール後にこれもインストール.
ライブラリなので本体にインストールしてみた。
これをいれないと,pdf ファイルの本文部分の全角文字が豆腐(□)で表示された.
とりあえず,この freetype2 により豆腐問題が解決.
ありがたや.
Javaアプレットをちょっとだけ動かす
appletviewer hoge.html
上記のように、端末エミュレーター上やコマンドプロンプト上から ちょっと手軽にJavaアプレットを動かしてみる方法を模索した。 用意するのは、端末エミュレーターソフトウェアと、 クラスファイル(hoge.class)と、 アプレット実行用のhtmlファイル(hoge.html)の3つ。
hoge.html の絶対パスが [PATH] であるとすると、以下のように端末に打ち込むといい感じ。
evm -appletviewer localhost[PATH] もしくは evm -appletviewer [PATH]
もし hoge.html の絶対パスが /mnt/cf/hoge.html であるとすると、 コマンドは以下のようにする。
evm -appletviewer localhost/mnt/cf/hoge.html もしくは evm -appletviewer /mnt/cf/hoge.html
以下に 2つの失敗例も掲載。
localhost のかわりに file: という文字列をつけたら、 以下のようにエラーが出て失敗。
evm -appletviewer file:[PATH] I/O exception while reading: URL connection with specified hostname is not supported. Only localhost is supported.
localhost のかわりに file: という文字列をつけ、 [PATH] をhoge.htmlへの相対パスとしたら、 以下のようにエラーが出て失敗。
evm -appletviewer file:[PATH] Bad URL: file://file:hoge.html ( java.lang.NumberFormatException: hoge.html )
emacs で unicode の読み書きをする
mule-ucs を使います.
何の因果か,手持ちの Debian マシンの emacs と,Zaurus 上の emacs とのバージョンがともに 21.2.1 と同じでした.
したがって,Debian の emacs 用にコンパイルされた mule-ucs の elisp 群をそのまま Zaurus に流用してみます.
Debian マシン の /usr/share/emacs21/site-lisp/mule-ucs 以下にある elc ファイルを根こそぎ持ってきて,Zaurus の以下のディレクトリにコピーしました.
/home/QtPalmtop/share/emacs/site-lisp/mule-ucs
この elc ファイル群だけで, 5MB くらいの領域を使います. 以下がコピーしてもってきた elc ファイルの名前です.
big5c-cns.elc big5c-ucs.elc big5conv.elc big5type.elc jisx0213.elc mccl-font.elc mucs-ccl.elc mucs-error.elc mucs-type.elc mucs.elc mule-uni.elc tae.elc tbl-mg.elc trans-util.elc txt-tbl.elc un-data.elc un-define.elc un-supple.elc un-tools.elc unicode.elc unidata.elc utf.elc x0213-cdef.elc x0213-char.elc x0213-csys.elc x0213-font.elc x0213-mime.elc x0213-udef.elc x0213-util.elc
.emacs にはとくに何も書き加えず,以下のままです.
(set-buffer-file-coding-system 'euc-jp-unix) (set-terminal-coding-system 'euc-japan) (set-language-environment "Japanese") (set-keyboard-coding-system 'euc-jp)
mule-ucsディレクトリが入っている site-lispディレクトリには subdirs.el がもうすでに作られているため, わざわざ .emacs で パス を通す必要はないです.
この変更により,emacs の起動に 30秒ほどかかるようになります. これは elc ファイルをカード側に置いたときと,あまり変わりません.
なお,コンパクトフラッシュカード側に elcファイルを置く場合は,
.emacs で load-path を通せばよいようです.
以下は,コンパクトフラッシュ上の /mnt/cf/mule-ucs というディレクトリの中に elcファイルたちを入れた場合の .emacs の例です.
;;; mule-ucs -- UNICODE の読み書きに対応 (setq load-path (cons (expand-file-name "/mnt/cf/mule-ucs") load-path)) (require 'un-define) ; Unicode (require 'jisx0213) ; JIS X 0213 (set-buffer-file-coding-system 'euc-jp-unix) (set-terminal-coding-system 'euc-japan) (set-language-environment "Japanese") (set-keyboard-coding-system 'euc-jp)