Debian安定版からテスト版への移行とそれに伴うトラブル
安定版にしがみついてばかりいないで冒険をしようと思い立ち、Debian GNU/Linux の安定版である woody から テスト版の sarge へとアップグレードした。
アップグレードをするため、/etc/apt/sources.list の中の woody という文字をすべて sarge へ置き換えて保存。 ちょうど、こんな /etc/apt/sources.list の中身を
http://・・・(URL)・・・・・.jp/ woody main contrib nonfree ftp://・・・(URL)・・・・・.jp/ woody main contrib nonfree |
http://・・・(URL)・・・・・.jp/ sarge main contrib nonfree ftp://・・・(URL)・・・・・.jp/ sarge main contrib nonfree |
# apt-get update # apt-get dist-upgrade |
アップグレードに際し、消されるのパッケージは以下だった。
alsa-modules-2.2.17, alsautils, libpng-dev, libwings-deb, libwraster2-dev, openoffice.org, org-debian-files, openoffice.org-l10n-ja
これは # apt-get dist-upgrade のコマンドを打つと表示されるので、後々のためにもメモをとっておくべきであろう、うん。
大量のパッケージをダウンロードし、それらのインストールが終わったら晴れて sarge への移行は終了だ。
この後、いくつか再設定をしなくてはならない項目がある。
トラブル(1) 「eth0 が使えない」
さすがにカーネルを移行したわけじゃないんだから、eth0 を認識しなくなったというわけではない。
ifconfig -a を実行するとちゃんと eth0 は存在する。
とりあえず eth0 を利用できるようにしてやるなら以下のようにコマンドを打ってあげる。
# ifconfig eth0 192.168.0.4 netmask 255.255.255.0 up |
# ln -s /etc/init.d/networking /etc/rc2.d/S20networking |
アップグレード時に勝手に消されてしまったのだろう。
トラブル(2) 「どうも画面がチカチカする」(Xwindow)
どうも落ち着かないので /etc/X11/XFree86Config-4 を編集した。
現在使っているグラフィックカードに合わせて以下のように編集した。
Section "Device" に
Chipset "mgag200" |
それから、Section "Monitor" に
Modeline "1152x864" 92.00 1152 1208 1368 1474 864 875 895 915 |
$ man XF86Config-4 |
dot (pixel) clock (MHz), hdisp, hsyncstart, hsyncend, htotal, vdisp, vsyncstart, vsyncend, vtotal
だそうだ。 しかしまあ、改めて見るといい加減な数値にしてるな…。
書き換えたら X を上げ直してみて、様子を見る。 とりあえずこれでチカチカしなくなったので、よしとした。
トラブル(3) 「どうしても kochi(東風) や Osaka といったスケーラブルフォントの表示が出来ない」
XFree86-4.x ならば xfs や xfs-tt などのフォントサーバを上げなくても truetype フォントなどの表示が出来るのだと聞いて喜んでいたのに、これらの文字が表示されない。
具体的には先ほども出てきた /etc/X11/XFree86Config-4 の中の Section "Module" の中で
Load "xtt" |
トラブル(4) 「man の表示が変」
manでマニュアルを見ると表示が妙なことになる。
以下がその例。
$ man XF86Config-4 XF86Config-4(5x) XF86Config-4(5x) ^[[1mNAME^[[0m XF86Config-4 - Configuration File for XFree86 4.x server ^[[1mDESCRIPTION^[[0m ^[[4mXFree86^[[24m uses a configuration file called ^[[1mXF86Config ^[[22mfor its initial setup. This configuration file is searched for in the following places when the server is started as a normal user: ^[[4m/etc/X11/^[[24m<cmdline> ^[[4m/usr/X11R6/etc/X11/^[[24m<cmdline> ^[[4m/etc/X11/^[[24m^[[1m$XF86CONFIG^[[0m ^[[4m/usr/X11R6/etc/X11/^[[24m^[[1m$XF86CONFIG^[[0m ^[[4m/etc/X11/XF86Config-4^[[0m ^[[4m/etc/X11/XF86Config^[[0m ^[[4m/etc/XF86Config^[[0m ^[[4m/usr/X11R6/etc/X11/XF86Config.^[[24m<hostname> ^[[4m/usr/X11R6/etc/X11/XF86Config-4^[[0m ^[[4m/usr/X11R6/etc/X11/XF86Config^[[0m XF86Config-4(5x): |
見にくいことこの上ない。 原因はページャ(PAGER) lv のせいのようだった。 このページャを違うものに変えたところ、表示に問題はなくなった。 man の引数 -P の後に lessなどの違うページャを指定するか、環境変数 PAGER で less を指定するかで解決気味。
$ man -P less XF86Config-4 XF86Config-4(5x) XF86Config-4(5x) NAME XF86Config-4 - Configuration File for XFree86 4.x server DESCRIPTION XFree86 uses a configuration file called XF86Config for its initial setup. This configuration file is searched for in the following places when the server is started as a normal user: /etc/X11/<cmdline> /usr/X11R6/etc/X11/<cmdline> /etc/X11/$XF86CONFIG /usr/X11R6/etc/X11/$XF86CONFIG /etc/X11/XF86Config-4 /etc/X11/XF86Config /etc/XF86Config /usr/X11R6/etc/X11/XF86Config.<hostname> /usr/X11R6/etc/X11/XF86Config-4 /usr/X11R6/etc/X11/XF86Config /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.<hostname> Manual page XF86Config-4(5x) line 1 |