横浜のベッドタウン鶴ヶ峰は東京電力の計画停電における第2グループである横浜市旭区に属する。
今回2011年3月25日(金)の停電は、第2グループの18:20〜22:00のみ実施された。
前回 (2011年3月15日火曜日)18:20〜22:00に停電があった際は家に居たため街の様子までわからなかったが、今回は帰宅時間と停電時間がちょうど重なったので町の様子をリポートする。
筆者が最寄りの駅に着いたのは19:30であった。
実際の停電時間は19:00〜20:00、たかが1時間であった。
こんな短時間の停電をわざわざやる意味はあったのだろうか?
停電を受ける世帯は、この1時間により生活リズムを狂わされるのだ。
※この記事の3後日の様子について(別記事リンク)
鶴ヶ峰駅北口
全体的に画像がブレているが、
歩きながら撮ったためで、これは顔や車両番号など隠す手間を省くためである。
計画停電中だが駅前はこうこうと明りが灯っている。
これは鶴ヶ峰駅北口 (鶴ヶ峰一丁目、二丁目)である。
鶴ヶ峰商店街をスズラン型の3連の街灯がしばらく道を照らす。
数々の店は営業をしているようである。
遊戯店
遊戯店だからという理由で、停電時間中に営業すべきではない、とは言えないことは十も承知である。
筆者は、駅前の貴重な土地に遊戯店が多くあるこの街に失意を隠せない。
片方の店舗では客がほどんどいない中、全台スタンバイというありさまを目の当たりにした。
給料日の人も多かろう25日なのに、である。
駅から離れて
もともと暗いこの道は、歩行者向け照明はなく、
車道を照らす街路灯しかない。
かつて歩行者向けの街灯は区で管理していたが、何らかの理由により廃止の方向になった。
これがこの道を照らす最後の街路灯だ。
この先、もう街路灯は点いておらず、何も照明がない。
先を進む者は、足元も見えないほどの闇に包まれることになる。
時刻はまだ
19:40。
塾から帰る子供たちがこの道を通るとしたら・・・この先は言わなくてもわかりますよね?(トンボ風)
とはいえ、実はここは歩道がある2車線の道路なので車の往来が多く、ヘッドライトなどで照らされることが多い。
住宅街に入れば更なる闇に包まれる。
家の中で
停電の起きた家では照明など点かない。
懐中電灯は売り切れ、どこでも買うことができなかった。
とはいえマグライトを常にメンテナンスしている筆者に
死角はない。
読書だってこのとおり
余裕で・・・読めない。
非停電住民が「露出を上げたら読めるだろJK」と言いだしかねないので、あえて露出を上げてみた。
読めた!これで問題ないね!とか言うと思うかバカやろうが!
突然の復帰
停電は20:00に終了し、何事もなかったかのように電気が復旧する。
復旧予定時刻も東京電力から連絡をすべきではないかと思う。
暗い中の停電が明け、喜びとともに目に飛びこんできたのは
朝日新聞(夕刊)の素粒子。
世間を冷静に、かつ冷やかに見つめる我々は大人だ、とでも言いたげである。
そもそも、自分たちの執筆する
コラム名である「素粒子」が何だと思っているのか?
原子力発電や核と、このコラム名を掛けて、もっとおもしろいことでも書いてもらいたいものだ。
こんな夕刊は要らないので、
輪転機を止めて節電に役立ててもらいたい、そんな心境になる。
横浜市旭区の停電除外地域
横浜市旭区の停電除外地域は下記。
計画停電の起きない地区に住まうものは、懐中電灯と電池と見舞金を、我々停電地区住民に差し出してもよいと思う。
もちろん、横浜市民としては中区、西区、神奈川区、保土ヶ谷区も停電除外となっている点も見逃せない。
- 川島町
- 三反田町
- 小高町
- 市沢町
- 左近山
- 桐が作
- 本宿町
- 二俣川2丁目
- 四季美台
- 万騎が原
- 柏町
- 善部町
- 大池町
- 白根1丁目
- 白根3丁目
- 白根4丁目
- 白根7丁目
- 白根8丁目
- 中白根4丁目
- 白根町
- 鶴ヶ峰一丁目
- 中希望が丘
総括
先日、5つ☆のエコ家電を買ったのだが、そのエコ家電すら使用できなくなってしまった。
この状況に、我々の
停電除外地域への不満はジリジリと高まっている。
また、非停電世帯の「私も節電している」の言葉は我々の神経を逆撫ですることが多い。
「私も節電している。協力している。」と胸を張って言えるのは、計画停電を行わなくてもよくなるほどの成果を上げてからだ。
使おうと思えばいくらでも電気が使える非停電世帯は、停電世帯の犠牲の上にあることを頭に入れてもらいたい。
また、我々停電世帯は停電中に急病に見舞われても、固定電話が掛けられない。
オシム監督の宣伝する「すぐ救急車を」の言葉も寒々しい。
稼働率
停電を「故障」と考えれば、稼働率(A)がわかる。
B.停電の起きる平均間隔を24hとする。(めんどいから毎日1回停電が起きてると仮定)
C.停電の続く時間を3hとする。(めんどいから毎日3時間電気が止まると仮定)
稼働率(A)は、B÷(B+C)なので、24/(24+3) ≒ 0.89 = 89%。
稼働率は90%を下回った。
稼働率の低い世帯が、稼働率の高い世帯と同じサービスを受けているとは言えない。
つまり、停電世帯の電気代を負けろってことだよ、言わせんな恥ずかしい。